現代英語の名詞は、一つのモノと二つ以上のもので語形が異なる (例: word - words)。代名詞もその傾向がある (例: it - they)。現代英語と同様に古英語期にはほとんど単数と複数になっていたが、印欧祖語には双数があったと考えられている。現代英語では both や between や whether や either といった言葉が双数の名残と考えられる。
Both her parents.
彼女の両親。
They both shook their hands.
彼ら二人は握手した。
He cleaned both ears.
彼は両方の耳を掃除した。
I possess slaves, both male and female.
わたしは男と女両方の奴隷を所有している。
between は通例、二つのモノ (または、二者) の間を指し、among は三つ (三者) 以上の関係に用いる。
Silence passed between the two men.
二人の男の間に沈黙が流れた。
among the three.
その三人の間で。
ヒトから見て対の物は多い。光と陰、善と悪、賛成と反対、生と死、右と左、前と後ろ、上と下、男と女、父と母、夫と妻、耳、目、鼻の穴、腕、脚などなど枚挙にいとまがない。そのへんが双数の起源であろう。
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