ジェド・マロースは雪の上着をはおり、氷の靴を履いた白ヒゲの老人で、民話では、辛抱強いこどもに褒美を与え、我慢できないこどもには冷たい。いじわるな継母に家から追い出されたこどもがジェド・マロースに出会ったとき、ジェド・マロースは冷気を吹きかけたが、その子は「寒くない」と言って我慢した。ジェド・マロースは毛布と食べ物を与えた。そのことを知った欲張りな継母は自分の実の子にも同じ思いをさせようとして外に出した。ジェド・マロースは冷気を吹き付けた。その子は「寒い、寒い」と不平を言って、辛抱強くなかった。ジェド・マロースは冷気を吹き続けた。その子は凍死した。
ジェト・マロースは冷害を齎すと信じられていたので、ロシアの農民は春になると、お供え物を捧げていた。
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