胡麻は、鉢に入れてすると、油を出しながら、鉢のあちこちにくっついていく。
胡麻すりはその様子から生まれた表現。もともとはあちこちの人にくっついて媚びること、また、そういった人、つまり、「お調子者、八方美人」の意味であったという。今では、上司などを相手におべっかやお世辞を使うこと、または、そういったことをする人を
胡麻すりと呼ぶ。
英語の慣用句に to butter up 「バターを塗って仕上げる」といった表現があり、「へつらう、媚を売る」の意味である。日本にいる胡麻すり屋に相応する者として英語圏には apple polisher 「林檎磨き屋」がいる。英語圏の人々は不誠実な者を軽蔑する傾向があり、胡麻すりの蔑視的な呼び方は数多くある。
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