瓢箪から駒は、冗談で言ったら、それが実現してしまった、というような「思いがけない幸運」のたとえ。この慣用句は上方落語の『鉄拐』から発したものであろう。この落語は中国の小咄から作られたもので、登場する仙人の張果老は瓢箪から一日に数万里走れる馬を出したり、また、しまったりすることができる。この落語に出て来る仙人たちは俗っぽいところがあり、人気を横取りされることを危惧する仙人の鉄拐は、張果老の瓢箪に口をつけて中の馬を吸い出し、自分のお腹の中にしまい込む。
張果老は通玄とも呼ばれ、唐代の則天武后や玄宗の絡む伝説がいくつかあり、中国では八仙に数えられている。『鉄拐』のもともとの原話は、驢馬を紙のように畳んでしまい、必要なときに水をかけて元に戻すという仙術のエピソードであろう。
ひょっとしてひょっとすると、などの言い回しはひょっとすると、瓢箪から駒をほのめかした表現なのかもしれない。
上方いろはがるたの「ひ」にはこのことわざが充てられている。江戸いろはかるたでは、嘘から出たまことが、瓢箪から駒に対応する。江戸いろはの「ひ」に充てられていることわざは、貧乏暇なし。
→About "Life is a Joke"
→Hunger is a wanderer (Zulu Saying)
→嘘から出たまこと
→江戸いろはかるた
→灰吹から蛇が出る
ドイツのことわざ
→Aus Scherz kann leicht Ernst werden
瓜・瓢箪
→かぼちゃ
→ゴーヤ
→河豚 (ふくべ = ひょうたん)
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