Thursday, January 10, 2013

大福帳

大福帳は「商家の帳簿 (account book)」のこと。江戸時代中期、江戸の日本橋室町に住んでいた鍵屋清左衛門は、帳簿を商っていたが、達筆な人だったので、あるとき、帳簿の表紙に「大福帳」と書いて発売してみることにした。これが縁起を担ぐ江戸の商人たちに受け入れられて大当たりした。やがて、商家の帳簿は一般的に大福帳と呼ぶようになった。当時は登録商標などというものはなかっただろうけれども、これは商品名が一般名詞になった例の一つといえる。

 清左衛門の息子平林淳信 (あつのぶ) は書家細井広沢に弟子入りして書家になった。

No comments:

Amazon Widget

『英語語源物語』購読

メルマガ購読・解除
 

Subscribe to LIFE IS A JOKE

メルマガ購読・解除