Monday, February 27, 2012

zugzwang

zugzwang

 --- Word DNA --------------------------------------- 
ETYMOLOGY
20th c., originally chess term 
From German Zugzwang (literally) "move-obligation" = "position in which a player is on his/her turn & must move a piece but every move is unfavorable." 
generalized sense "unfavorable situation, fatal position."
verb "to force the opponent into zugzwang."

FORMATION
German Zug "move"
German Zwang “compulsion, obligation”

DECIPHERMENT IN JAPANESE
Zug + Zwang = Zugzwang 
動 + 義務 = 「動 (かさなければならない) 義務」: 駒を動かすと不利になるのに手番であるため駒を動かさなければならない状況 (用例: I realize I'm in Zugzwang... )。

にっちもさっちもいかない状態、切羽詰まった状況」: 比喩的な意味。

外来語
ツークツヴァンク / ツークツワンク


------------------------------------ 言葉の遺伝子 ---

ツークツヴァンクチェス用語で「手番で動かさなければならないけれども、どの駒をどう動かしても動かすと不利になる局面」を指す。語源はドイツ語の熟語で「指す義務」から。「にっちもさっちもいかない状態、切羽詰まった状態、絶体絶命」の意味。英語の初出は二十世紀初頭。「ツークツヴァンクに追い込む」という動詞用法もある。

stalemate chess term
切羽詰まる

Sunday, February 26, 2012

Guns don't kill people

Guns don't kill people, people do

銃は人を殺さない。殺すのは人である。

アメリカの銃規制反対論者の言い分だが、言い得て妙である。実際、無生物の拳銃が殺意を抱くことはあり得ない。

銃の所持はアメリカでは憲法修正第二条によって保障されている。
A well regulated militia, being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear arms, shall not be infringed.
十分に統制された民兵は、自由な州の安全の為に必要であり、武器を保有し携帯する人民の権利は侵害されてはならない。
要するに、自分たちの身・権利・自由は自分たちで守れ、といっているのである。個人間でいざこざがあったときも決闘でけじめを付けるのがアメリカ流であった。

日本には仇討免状なるものがあったというが、それは殺された肉親の仇を討つ為にお上からもらうものであった。上のものから許可がおりなければ、仇討ちはできなかった。今日の日本は法治国家となったが、上の者の意向を伺うという社会的性質はのこっている。

アメリカでティーパーティーのような運動が起こるのは、結局、政府や役人に対する不信感、政府が大きくなることへの不満が原因である。アメリカでは、公的部門の拡大は全体主義の台頭と見なす人が多いのだろう。



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アメリカと銃規制

Friday, February 24, 2012

Macbeth Replies


Let’s read Macbeth continuously (act 1, scene 7). In the scene there are a lot of famous quotations. After Lady Macbeth tries to pick her husband up saying “Wouldst thou... live a coward in thine own esteem... ?” Macbeth replies to his wife:

MACBETH
Prithee peace!
I dare do all that may become a man;
Who dares do more is none.
頼む、静かにしてくれ。
一人の人間に適しようものなら何でもやってやる。
もっとやれるやつなんていない。
(ウィリアム・シェイクスピア)


C'est saint Roch et son chien


C'est saint Roch et son chien

聖ロックとその犬だ、とフランス語でいえば、「いつも一緒にいる」ことを表す。日本ならさしずめ、西郷さんと忠犬ハチ公だ、といえるかもしれない。

モンペリエの聖ロック (St. Roch de Montpellier) は十四世紀に生まれたフランスの聖者で、生まれつき胸に赤い十字の印があったという。親は裕福であったが、譲り受けた財産を貧しい人達に分配して、自分は托鉢しながらローマに巡礼した。旅の途中、方々でペスト患者を救ったという伝説がある。当時、ペストはヨーロッパで猛威をふるっていた死の病であった。帰路、聖ロックも黒死病にかかったが、そのとき犬が毎日パンを運んで聖ロックを助けたという逸話がのこっている。犬がペストで黒くなった聖ロックの皮膚をぺろぺろと舐めると、みるみる肌の色は健康なときの色になっていき、聖ロックは死の病から生還した。

犬の飼い主が、毎日パンを運ぶ犬を不思議に思って、ある日ついていくと、そこには闘病中の聖ロックがいた。それがきっかけとなって、犬の飼い主であるピアチェンツァ (Piacenza)の領主パラストレッリ (Palastrelli) 伯爵は聖ロックの弟子となった。

聖ロックは難病の人や医者、疫病を怖れる人、苦悩する人、巡礼する人の守護聖人であり、そして、犬の親友と信じられている。


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Thursday, February 23, 2012

frog and toad

frog and toad

--- Word DNA ---------------------------------------
1859 noun “road.”

ETYMOLOGY
Rhyming slang.
------------------------------------ 言葉の遺伝子 ---

frog toad もカエルのこと。frog は湿り気をおびた皮膚で、後ろ足が跳ぶのに適した形になっている。toad はいぼいぼ (ごつごつ感) があり、脚は比較的短く、毒を出す。どちらも両生類に属し、成体に尾や首 (neck) と呼べるようなものはない。

あたりが静かだった昔は、徒歩で夜道を歩いていると、蛙の鳴き声が聞こえてきたに違いない。英語では toad road は韻を踏む。そこで、frog and toad という押印俗語ができたのだろう。



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Monday, February 20, 2012

chien


 chien

 フランス語で「犬」のことは chien といい、雌犬は chienne という。

吠える犬はめったに噛まない (Barking dogs seldom bite... ) ということわざは、英語のものかと思っていたが、フランス語でもいう。

Chien qui aboie ne mord pas.
吠える犬は噛まない。

吠えるのは臆病な証拠。口やかましいが、実は小心といった意味になる。

犬は身近な動物なので、フランス語でも慣用句は多い。女性を指して雌犬 (chienne) といえば、「淫らな女、嫌な女 (= bitch)」の意味。抽象名詞 (chiennerie) では「淫らな生き方、破廉恥、がつがつ貪ること」などの意味になる。犬の倅 (fils de chien) といえば、「ろくでなし、馬鹿野郎 (= son of the bitch)」のこと。犬の生活 (vie de chien) は、「みじめな人生 (生活)(= dog’s life)」 

chien の語源は知らないが、二回続けて chien-chien といえば、「わんわん、わんちゃん」の意味になる。日本語のわんちゃんはいうまでもなく、犬の鳴き声をわんわんと表現することからできている。英語でわんちゃんは、幼児語としては doggy という。「子犬」の意味としては puppy という単語もある。

bitch は人を指すときは蔑視語であるが、イヌ科の雌を指すときは中立に「雌」の意味である。



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西洋のことわざ

Friday, February 17, 2012

Cat Proverb Hidden in Macbeth

The cat loves fish, but does not like to wet her paws. Shakespeare didn’t write the proverb directly in Macbeth, but gave Lady Macbeth her words, in which the proverb was hidden. To hurry up, she says to her husband:
LADY MACBETH
Wouldst thou have that
Which thou esteem’st the ornament of life,
And live a coward in thine own esteem,
Letting I DARE NOT wait upon I WOULD,
Like the poor cat i’ th’ adage?
人生のいろどりと見込んでいても、
俚諺の中の情けない猫のように、
臆してやりたくないが
やるぞになるまで、放っておいて、
自己満足に臆病者として生きるおつもり?
(ウィリアム・シェークスピア)


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Macbeth Quotes



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Thursday, February 16, 2012

ataraxia

ataraxia (= ataraxy)

--- Word DNA ---------------------------------------
17th century noun “peace of mind; calmness.”

ETYMOLOGY

Via French from Greek:  negative prefix a- “not” + verb tarassein “to disturb.” Literal sense “calmness.”

DERIVATIVES
ataractic adjective “calm, relaxing, peaceful.”
noun “relaxant, tranquilizer.”

GREEK FORM
αταραξια
------------------------------------ 言葉の遺伝子 ---

平安な心、アタラクシア。もともとはエピクロス派の哲学用語。古代ギリシャの哲学者エピクロスは、心が平静であることを善、快 (楽) として、アタラクシアの追求が人生の目的であると主張した。

ギリシャ語の原義は「邪魔されないこと」で、恐怖や不安から解放された状態をいう。

形容詞は ataractic で「落ち着いている」ことを指す。冠詞をつけて名詞にすると、「弛緩剤、緩和剤、精神安定剤」の意味になる。


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エピクロス
Epicurus

Tuesday, February 14, 2012

リカードVSマルサス

十九世紀の英国には、現代のTPP加盟に賛否両論がある日本と同様の論争があった。自由貿易を推進しようとしたのが、リカード(David Ricardo, 1772-1823) であり、対して穀物輸入の関税を維持すべしとしたのは、マルサス (Thomas Robert Malthus, 1766-1834) である。

リカードの主張はだいたい次のようなものであった。

関税をかけて外国産の穀物を排斥していると、不足分を補うため痩せた土地まで開墾しなくてはならなくなり、採算が合わなくても農作物の生産を拡大しなければならなくなる。また、農作物よりもより利潤が大きい非農業生産物への人材や土地などの配分が結果的に減り経済効率が悪くなる。銘々が得意分野に専念した方が効率が良い。保護貿易による国家全体の生産性の減少は、いうなれば、国富を失うことである、

 対する保護貿易論者マルサスは、人口が増加すれば、農地代なども高い価値となるから、安易に関税を外して海外の安価な穀物を買うことはしない方が良いといったことを主張した。

あまりにも単純にまとめすぎているかもしれないが、この論争は、要するに、産業革命でのし上がってきた工場資本家対旧態依存の地主の戦いであった。現代日本でも経団連はTPP参加賛成、農家は反対の立場をとっている。

英国は一八四六年に関税を設定している穀物条例を廃止した。

ヴィクトリア朝時代は産業革命の先行と自由貿易によって、大英帝国は絶頂期に達したけれども、勢いは長続きせず、十九世紀も末期になると、斜陽の状態になっていった。大量生産の工業化は欧州の大陸諸国や米国でも一般化し、英国の経済的な優位性は崩れていったのだ。それでも、「世界の工場」は過去の蓄財で「世界の銀行」になり、植民地や外国への投資分のリターンで潤い、有閑マダムや不労所得者が出現するなど、奢侈な生活を送る人々も大勢いたようである。

大英帝国がたそがれていったのは自由貿易のせいではないだろう。よその国々でも大規模機械工業化が起きて、英国に追いついたのが主因だと思う。



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リカード
マルサス


Friday, February 10, 2012

Laputa, the Flying Fortress

Laputa is one of several strange countries which Lemuel Gulliver sees. It is a levitating island nation which men can maneuver in any direction. Laputa rules Balnibarbi beneath the air zone where it can fly, threatening to block the sun light & to throw rocks down to rebellious areas. Jonathan Swift’s imagination may have inspired some Japanese animation creators. The people in Laputa are scientific, but it doesn’t seem that they are smart. Let’s read a fragment of Gulliver’s Travels (1726)

He had been eight years upon a project for extracting sunbeams out of cucumbers, which were to be put into vials hermetically sealed, and let out to warm the air in raw, inclement summers.
彼は胡瓜から日光を取り出して小瓶に密閉して収め、ひどい冷夏の折にはそれを放出して空気を温められるようにする研究を八年間行なっていた。
(ジョナサン・スウィフト)

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 ガリヴァー旅行記
Gulliver's Travels

Thursday, February 09, 2012

Deus caritas est

Deus caritas est

word-for-word translation
God, love, is.

general translation
God is love.

逐語的邦訳
神は愛である。

 ラテン語の決まり文句。

 caritascharitas とも書くが、要するに、英語 charity の源である。caritas を導く形容詞 carus は「親愛なる、愛すべき、高価な、貴重な」などを意味していた。

Latin Index

Wednesday, February 08, 2012

pig's ear

pig's ear

沖縄では豚は鳴き声以外はみな食べるという。だから豚の耳 (ミミガー) も食べる。

しかし、一般的にいって英国人は豚の耳を食べない。屠殺屋にとって豚の耳は売り物にならないものであった。売り物にならないのだから、端的にいってただのゴミである。従って、豚の耳にする (to make a pig's ear of) といえば、「駄目にする」ことを指す。
I made a pig's ear of the game.
ゲームを台無しにしてしまった。
pig's ear は beer の押韻俗語でもある。



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Rhyming Slang

Tuesday, February 07, 2012

Pity's akin to love

Pity's akin to love.
--- Aphra Behn, Oroonoko

七世紀英国のミステリアスな女流作家アフラ・ベーン (Aphra Behn) が書いた小説『オルノーコ (Oroonoko)』に端を発するフレーズ。夏目漱石の『三四郎』によると、『オルノーコ』は戯曲化され、その脚本の中にこの句は書かれているという。直訳的にいうと、思いやりは愛情と親戚。もっと平たくいうと、哀れみや同情を感じたら愛しているということ。『三四郎』に出てくる与次郎の訳は、

かあいそうだたほれたってことよ。


About "Life is a Joke"
恋のことわざ集
前後裁断 (漱石の『門』に言及)

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 三四郎
オルノーコ



Monday, February 06, 2012

なまけものジャック

怠惰は基督教では七つの大罪の一つと数えるが、イングランドの古い民話に『なまけものジャック (Lazy Jack)』と呼ばれるものがある。はじめはものぐさであったが、素朴で素直な少年であったために、ハッピーエンドとなる物語である。日本にも似たような民話はありそうだが、咄嗟には浮かんでこない。民話は単にエンターテイメントであったばかりでなく、親から子に伝えるべき様々な生活の知恵を盛り込んだものであった。おそらく、当初はもっと単純なあらすじのものだったのだろう。

なまけものというと、のろま、愚鈍、馬鹿などと見たり、役立たずと見たりする人もいるだろうけど、何事も一面的に見るのはよろしくない。なまけものジャックは最後には、口の聞けない少女を助ける。

物語を詳細に書いてみる。

貧しい母親と二人暮らしのなまけものジャックは食っちゃ寝・食っちゃ寝の生活をしていたが、とある月曜日、母親にせかされて仕事をしよう決める。

火曜日、近所の農家にいって手伝いをして駄賃をもらうが、帰りに小川に落としてしまう。母親はかんかんで、「ちゃんとポケットに入れてもってきなさい」と忠告する。ジャックは素直なので次はそうするという。

水曜日、乳牛の世話を手伝って牛乳をジャー一本分分けてもらったのだが、その牛乳をポケットに入れて全部こぼしてしまう。「それはちゃんと頭にのせてもってきなさい」とかんかんの母親は忠告する。ジャックは素直なので次はそうするという。

木曜日、農家に行ってチーズ作りを手伝い、お礼にチーズをもらってくるが、ジャックはチーズを頭の上にのせて運んだので、日が当たり、帰宅するまでにはどろどろにとけてしまう。「ちゃんと両手に持って帰ってきなさい」とかんかんの母親は忠告する。ジャックは素直なので次はそうするという。

金曜日、パン屋に行って手伝う。パン屋はジャックに猫をあげる。ジャックは慎重に猫を両手で抱えて連れて帰ろうとしたが、猫は途中で暴れてひっかいて逃げてしまう。「ちゃんと紐で結わえてくればいいんだよ」とかんかんの母親は忠告する。ジャックは素直なので次はそうするという。

土曜日、肉屋の手伝いをして、肉を分けてもらうが、紐で結わえて引きずって帰ったので、家に着くまでに肉がぼろぼろになってしまう。「ちゃんと肩に担いで持ってきなさい」とかんかんの母親はいう。ジャックは素直なので次はそうするという。

日曜日、牧場で手伝いをして、ロバをもらう。ジャックは苦労してロバを肩に担いでえっちらほっちらうちに帰るのだが、帰路にお金持ちのうちがあり、そこにはかわいそうな一人娘がいる。その女の子は口が聞けず、医者がいうには、誰かが笑わせないと口が聞けるようにはならないのだという。そこにやってきたのが、苦労しながらロバを担いでいるジャックである。窓からその様子を見た女の子はゲラゲラと笑い出し、口が聞けるようになる。父親の旦那さんは大喜びで、ジャックと娘を結婚させることになる。ジャックはお金持ちの紳士になり、貧しい母親に親孝行もして、めでたしめでたし。

この話は産業革命以前のイングランドをどこかに漂わせているように感じる。

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イギリスの民話
English fairy tale

Wednesday, February 01, 2012

鮟鱇の餌待ち

鮟鱇は口を開けたまま深海を漂い、口の中に餌が勝手に飛び込んでくるのを待つのだという。そのさまはぼんやりしているのに似ているので、鮟鱇の餌 (え) 待ちは「ぼんやりと口を開けている」さまを形容する。 

 同様の様子から、鮟鱇の待ち食いといえば、ものぐさなさまを指す。また、口だけ大きく、態度が伴わない人を鮟鱇侍だとか鮟鱇武者といっていた。

食べ物に関する言葉




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