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Thursday, October 10, 2013

かめ、カメ、亀

英語圏では、カメを陸に棲んでいるのか、海に棲んでいるのかで分ける。トータス (tortoise) は陸亀、タートル (turtle) は海亀。日本には元来、陸亀がいないので、海に棲んでいるか、淡水に棲んでいるかで分ける。海にいるものは亀で、淡水にいるのはすっぽん。

 フランス語とスペイン語ではそのような区別がないようで、たとえば、仏語 tortue は単に「亀」であり、スペイン語も tortuga でトータスとタートルの両義がある。

 歩みの遅い動物のたとえも各国語で異なる。英語圏ではかたつむりが、フランス語圏とスペイン語圏では亀が、日本語では牛がそれぞれ遅い動物の代表である。

  at a snail’s pace...
  à pas de tortue...
  a paso de tortuga...
  牛歩...

→About "Life is a Joke"
→snake (Snail is cognate with snake... )

→亀の甲より年の功
→月とすっぽん

→スティングとプロコフィーエフ (The Dream of the Blue Turtle)

Monday, August 05, 2013

fling と投身

 fling は「放り投げる、放り込む」ことだが、「自分自身を放り投げる、打ち込む」ことを fling oneself などと表現する (例: He flung himself into that business... ) 。名詞の fling には、日常と異なるものに飛び込んでいくことを指し、例えば、具体的には「浮気、不倫」や「羽目を外すこと」などを指す (例: Enjoy easy flings... )。

 投身は読んで字の如く「身を投げる」ことである。身を投ずるというと flinging oneself と同じだが、身を投げるというと、「飛び降り自殺」や「入水」のことである。投身には「身を投ずる、没頭する」という意味はないし、「不倫」の意味もない。

→言葉の使い方

Wednesday, January 02, 2013

言葉の使い方の比較

言葉の使い方が民族によって異なるのは当たり前だが、どうして違うのかを考える為には、まず、どう違うのかの具体例を見つけなければならない。具体例は探せば無数に見つかるのだが、ときどき気付いたら、ここに記しておこうと思う。

言葉の使い方の比較に特化した投稿
→lavar
→瞳


sonarse la nariz

鼻を鳴らすと日本語で言うと、「小馬鹿にする、甘える」といった意味になる。イメージしてみると、鼻息が吐き出されているさまが思い浮かぶ。

 スペイン語で「(自ら) 鼻を鳴らす」--- sonarse la nariz --- といえば、「鼻を擤む」ことである。

Me sueno la nariz.
(逐語訳)
自ら (私は) 鳴らす、鼻を。
(意訳)
私は鼻を擤む。
(literal translation)
Myself (I) sound the nose.
(translation)
I blow my nose.





Tuesday, December 04, 2012

マッチョ

マッチョは、おそらく英語 macho から入った外来語であるが、その英語はスペイン語 macho 「雄 (の)」を語源にしている。英語の male は「雄」のほかに「男性」を意味することがある。スペイン語で「男、男性」は hombre という。また、書類等に varón / hembra とあるときは、日本語だと「男性・女性」の意味であり、英語の male / female に対応する。以上のようにスペイン語は、英語と違って、日本語と同様にヒトと動物を区別して、「男性」と「雄」は別語で表す。従って、ヒトの男を macho というときは、野性味のある雄という語感が生じる。スペイン語名詞 macho は俗語で「ワイルドな男、男らしく力強い男」の意味になる。英語 macho の初出は二十世紀前半であり、名詞のほか、形容詞として macho man (= tough guy) などと用いる。

 スペイン語 macho はラテン語 masculus 「雄の、(文法) 男性形の」から派生したものである。

→言葉の使い方の比較

Monday, October 29, 2012

瞳

日本語では「目に入れても痛くない」くらいにかわいいといった言い方をする。もちろん、大切にしたい人は「目に入れても痛くない」のである。

 アラブ人は大切な人を「わたしの瞳」と表現する。時には、妹が姉にいうこともある (バートン版千夜一夜の第十七夜)。

 英語では、「瞳」も「児童、生徒」も pupil という。両方の意味において語源は究極的には同じであり、印欧祖語語根「(哺乳動物の) 乳頭、乳首」からできている。「生徒、児童」の意味の pupil はラテン語の男性形名詞からで、「瞳、瞳孔」は女性形名詞から。瞳を覗き込むと覗いた人の姿が瞳に反映されて「小さな人形」または「ちっちゃな女の子」に見えることから、命名されている。ただ、英語では大切な人を pupil とは言わない。

 pupil 「瞳、瞳孔」を指す英語の言い回しに apple of the eye 「目の実 or りんご」があり、この表現では比喩的に「大切なもの (者 or 物)」を指すことがある。apple of the eye には九世紀の初出例がある。英語はアラビア語と同様に、目に入れても痛くないものではなく、瞳そのものだから大切なのだと表現していることになる。

pupil "student, learner"
[Anglo-French noun pupille “orphan,” from Latin masculine noun pupillus (feminine noun pupilla), from noun pupulus “little boy,” from masculine noun pupus “boy, child” (feminine noun pupa ”girl.” PIE root *pap- “teat.”)

pupil “center part of the iris of the eye”
[Middle French, from Latin  feminine noun pupilla “pupil of the eye; little doll,” from pupa. The pupil is so called because when you look into the eye, an image like a little doll or girl is reflected on that part of the eye.]

apple of the eye "pupil; cherished one or thing."
[Old English.]

→体の部位に関わりのある言葉
→果物 (apple について言及)
→言葉の使い方の比較
→繋がっている眉毛 (体の特徴と各民族の言い伝えの違い)


Thursday, October 25, 2012

antiguo


言葉の使い方の違い

  スペイン語 antiguo は英語の antique と同じくラテン語から来ているが、英語では一部の意味が失われているので、使い方に違いがある。

antiguo (Spanish)
[Latin adjective antiquus “antique, old, former,”  made up of preposition ante “before”: PIE root  *ant- "front"]

antique (English)
[Via French, from Latin antiquus.]

モノを指すときは対応する。
reloj antiguo.
(逐語訳)
骨董の時計。
(literal translation)
antique clock.

ヒトを指すとき、英語では former や old を使う。
el antiguo proprietario
(和訳)
元オーナー。
(English translation)
the former owner.

mis antiguos amigos.
(和訳)
わたしの古い友人。
(English translation)
my old friends.


Friday, July 06, 2012

lavar

lavar  はスペイン語で「洗う」ことを意味する。日本語では、ブラシでこすって歯の汚れを落とすことを「歯を洗う」とは言わないし、英語でも "wash one's teeth" とは言わないが、スペイン語ではそう表現する。

Me lavo los dientes.
(逐語訳)
自ら (私は) 洗う歯を。
(= 私は歯を磨く。)
(literal translation)
myself, (I) wash the teeth.
(= I brush my teeth)

 英西語間には、代名詞所有格と定冠詞 (複数形) の相違もある。また、スペイン語は自分の身体 (の一部) を洗うとき、再帰代名詞 se (一人称は me) を付け加える。

 スペイン語は動詞の活用で主語の人称が判明するときは主語を省く。

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