夜目は馬の脚の前膊部に見られる目のような部分。鎌倉時代、馬が闇夜を走れるのは、脚に夜でも見える目が付いているからだと解釈されていた。夜目は前方を見ているというよりは内側に向いているので、この解釈は理解しづらいが、当時の文献には闇夜でも八丈を見通せるなどと記してある。
夜目は学術的には附蝉と呼ぶ。これは脚に蝉がくっついているように見えるため。附蝉は馬の親指の退化したものとの指摘もあり、人間の親指の指紋に対応する紋があるので、個体識別に用いられることもある。
夜目は日本語では「目」または「蝉」というが、英語では「栗」即ち chestnut または castor という。 castor はラテン語の castanea 「栗」から出来た言葉だという。
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