Verba volant, littera scripta manet
word-for-word translation
Words fly, letter written, remains.
general translation
Words fly; a written letter remains.
逐語的邦訳
言葉は飛び去る。文字は、記された、とどまる。
(口から出た言葉は飛び去り、記された文字はとどまる。)
ラテンのことわざ。
verbum (verbaの主格単数形) は「言葉」の意で、英語の verb 「動詞」の語源。 volant (volare の複数三人称現在形) は「飛ぶ」ことで、英語の volatile 「変わりやすい、気化しやすい」の語源。ちなみにラテン語の直接法現在の動詞活用は以下のようなものである。
volo: I fly 「私は飛ぶ」
volas: you fly 「あなたは飛ぶ」
volet: he/she/it flies 「彼/彼女/それは飛ぶ」
volamus: we fly 「我々は飛ぶ」
volatis: you fly 「あなた方は飛ぶ」
volant: they fly 「彼ら/彼女ら/それらは飛ぶ」
volo: I fly 「私は飛ぶ」
volas: you fly 「あなたは飛ぶ」
volet: he/she/it flies 「彼/彼女/それは飛ぶ」
volamus: we fly 「我々は飛ぶ」
volatis: you fly 「あなた方は飛ぶ」
volant: they fly 「彼ら/彼女ら/それらは飛ぶ」
littera は literature 「文学」や letter 「文字」の語源。scripta は scribe 「記す」や script 「記されたもの」の源。 manet (不定形: manere) は「のこる、とどまる、まつ、まちわびる、まちのぞむ、つづく、たもつ」などの義である。
日本語でも言葉は、右 (耳) から入って左 (耳) から出て行くなどというが、とかくとどまらずになくなってしまう音にすぎない。記されたものは、書き手から離れると、修正も融通もきかなくなって、記された意味しかなくなるという欠点があるが、媒体がぼろぼろになるまでそこにとどまるという利点もある。
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