--- Ovid, Metamorphoses
word-for-word translation
not (no), love is medicable by herbs.
general translation
There is no cure for love.
逐語的邦訳
ない、恋、治療可能な、薬草で。
(薬で治せる恋はない。)
ラテン語の諺。オウィディウスの『変身物語 』に見い出せる。ダフネー (Daphne = 月桂樹) との恋に破れたポエブス (Phoebus = Apollo / 英語読みでは「フィーバス」 / ギリシャ名「ポイボス・アポロン = 輝けるアポロン」 ) の言葉から。アポロンは医術の神でもあるが、こう歎いている。
Hei mihi! quod nullis amor est medicabilis herbis.ラテン語は語形が格を示すので、nullis と herbis は複数奪格形同士で繋がっている。
Ah, me! Because love can't be cured by any herb.
ああなんたることか!薬草で治せる恋がないとは。
ドイツ語とフランス語にも類似する言い回しがある。
Deutsch日本では草津温泉の民謡『草津節』の一説が知られている。草津温泉は万病に効くというが、恋の病は治せない。
Wider die Liebe ist kein Kraut gewachsen.
Against love, no herb has grown.
恋の対抗するために育った薬草はない。
Français
Il n’y a pas de remède contre l’amour.
There is no remedy against love.
恋に対処する治療薬はない。
お医者さまでも草津の湯でも ドッコイショ→Latet anguis in herba (herba が出て来るラテン文)
惚れた病は コーリャ
治りゃせぬよ チョイナチョイナ
→Latin Index
→Tempus edax rerum (by Ovid)
→恋のことわざ集
→ピュグマリオーン
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