Sunday, April 30, 2006

moai

moai
モアイ。イースター島の人面巨石像。

 How many moai are there?
 Archaeologists think that about 1,000
 were produced in total over a period of
 800-1300 years.
 モアイ像は何体あるのですか。
 八百年から千三百年もの歳月をかけ、
 合計約千体ほどの像が造られた、
 と考古学者たちは考えています。

 Massive stone heads, moai, looked out to the sea.
 巨大な石の頭のモアイ像の列が海に面して立っていた。

 Many of the moai were toppled or destroyed.
 多くのモアイ像が、倒されて、破壊された。

モアイはラパヌイ語で「像、人形、立像」のこと。
例えば、「木像」は、
 moai miro
という。(miro = wood or wooden.)

 moai
 [Rapanui "statue, figurine."]
 gigantic stone statue featuring the head
 of man within the face, carved and built up
 (later, destroyed) by the Easter Islanders.
 The pl. form is the same.

Related Leaves:
Easter Island
Rapa Nui

Abbreviations

Rapa Nui

Rapa Nui

ラパヌイ。
イースター島、イースター島の先住民、その言語。
ラパヌイ語の字義は「輝く大きさ」

 Easter Island (also called Rapa Nui) is
 a small Pacific island over 2,000 miles
 from the coast of Chile,
 with a population of about 2,100.
 < Nature and the Marketplace: Capturing
 the Value of Ecosystem Services
,
 by Geoffrey Heal, 2000 >
 イースター島 (ラパ・ヌイともいう) は、
 チリ沖二〇〇〇マイルに位置する
 人口おおよそ二一〇〇人の
 太平洋上の小さな島である。

 Today the land, people and language are
 all referred to as Rapa Nui.
 < Visitor Management, by Myra Shackley, 1998 >
 今日では島、島民、言語はどれも
 ラパ・ヌイといわれている。

 Rapa Nui
 [Rapa Nui rapa "shiny; polished" &
 nui "big, long, important; greatness, big size.".]
 (also Rapanui)
 1. Easter Island.
 2. native(s) there; Easter Islander(s); Rapanui guy or
 Rapanui poeple.
 3. their language; Rapanui language or tongue.

Easter Island

Saturday, April 29, 2006

Easter Island

Easter Island

南太平洋の絶海の孤島イースター島。
チリに併合されたのは一八八八年。
スペイン語名は -- Isla de Pascua
先住民たちはこの島を
 「世界の臍」
と呼んでいる。「復活祭」の名を持つのは、
オランダ人ロッヘフェーンに発見されたのが、
一七二二年四月の復活祭の時期だったからである。
 一説には、キャプテン・クックの訪れが
 復活祭の時期だったからだともいう。
島の歴史は不明な点が多く、
断言できることは何一つないように思える。
四世紀頃、マルケサス諸島から移住してきた人々がいて、
 ( the Marquesas Islands )
やがてモアイの建造がはじまるが、
そのデザインが大陸のインカ文明のものと類似すると
指摘する考古学者もいるし、ラープ博士の指摘によれば、
 ( Dr. Sergio Rapu )
石像の製造・設置のエネルギー源は
大陸原産のサツマイモである。
 ( called "sweet potato culture.")
西ポリネシア方面のバンジージャンプは
スポーツと化して、世界各地で知られるようになったが、
イースター島にも似たような儀式があった。
年に一度、冬の終わりに、
海を見下ろす崖に立って集まり、
男達が海に飛び込み、沖合の小島に
グンカン鳥の卵を取りに行く。
最初に卵を持って戻った人が、
翌年まで「王」となり、実権を握る。
この鳥人儀式の際に、
 ( bird man ceremony )
砂浜に降りて、ロンゴロンゴを読んで、
 ( rongorongo scripture )
何かを祈っていた。
 「イースター島」は「エコの墓場」を指す比喩である。
 ( Easter Island: metaphor for ecological disaster. )
島の土地が痩せているのは、石像運搬の
便宜をはかるために、
ヤシ林を切り倒したからであり、十四世紀頃、
その痩せた土地をめぐる争いが発生した。
言い伝えによれば、
 背の高い人々 対 背の低い人々
 ( Hanau Eepe vs Hanau Momoko )
の内戦が最も壮絶だったのだという。
この戦いを機にモアイ信仰は終わりを告げ、
石の頭を造る人々はいなくなった。
 ( 一説にはヨーロッパ人が到来するまで続いたともいう )
イースター島には食用肉になるような大型の哺乳類は
人間しかいないから、彼らは人肉を食べていたのだという。
 ( See Easter Island -
 A Stone-Age Civilization of the Pacific,

 by Alfred Metraux, 1957 )
人肉食には宗教的意味合いも薄ければ、
復讐を果たすためでもなく、
専ら嗜好を満足させるもので
犠牲となるのは子供や女性がほとんどだった。
最高に旨いのは手足の指だと
先住民は十九世紀の宣教師に語っている。
 (但し、現地人の駄法螺である可能性もある)

 Easter Island
 [Probably from which Dutch Adminal
 Jacob Roggeveen discovered in the
 Easter season, 1722. The natives call it
 Rapa Nui, or Te Pito O Te Henua
 "navel of the world." ]
 pn. solitary island in the South Pacific, west away
 from Chile, annexed to it in 1888, known for gigantic
 carved stone heads called "moai"; with an area of
 about 46 sq miles (119 sq km.)


Sunday, April 23, 2006

gung ho

gung ho

忠勇無双の、熱血の。
中国語 (北京語) の "中国工業合作社" の
略語 "工合" からで、原義は「共に働く」こと。
一九四二年、米海兵隊のカールソン少佐が、
中国共産党の一体感に感銘を受け、この言葉を
スローガンとして採用し、英語化した。

The term gung ho entered English usage
in 1942 after an article was published
in the popular American paper
the Saturday Evening Post. The article reported
that US Major Evans Carlson used gung ho
as a motto to inspire his marines,
known as Carlson's Raiders, in the war
against the Japanese.
< Anne-Marie Brady, Friend of China, 2003 >
gung ho という語句は一九四二年に、米大衆紙
『サタデーイブニングポスト』の記事になって、
英語の語彙に借入された。その記事が報じたのは。
米海兵隊のエヴァンス・カールスン少佐が
対日戦争において、gung ho を、
「カールスンの突撃軍団」こと、自らの部隊の
志気高揚の標語にしていたということである。

I hope you listen to my podcast with a
gung ho spirit.
< The Daily Idiom (podcast),
by Robert Diem, Nov. 27, 2005 >
ぼくのポッドキャスを熱心に聴いてもらえたら
嬉しいです。

gung ho
[20th c., from C. gong he "work together,"
abbreviation of Zhongguo Gongje Hezuo She
"Chinese Industrial Cooperative Society."]
extremely zealous or dedicated.

-
四声について
中 (1) 国 (2) 工 (1) 業 (4) 合 (2) 作 (4) 社 (4)

Abbreviations

Saturday, April 22, 2006

Ananse

Ananse

アナンシー。
アカン語で「蜘蛛」
 (ニジェール・コンゴ語族の言語)
彼らの神話のキャラクターで、
人に悪戯するのが好きなのだという。
アフリカの人々が奴隷としてカリブ海の島々に
移送されたのに伴い、アナンシーも
大西洋を渡って、新世界に上陸した。
綴りや発音は多種多様である。

 The Negroes call this spider Ananse,
 and believe that the first Men were made
 by that Creature.
 < Coast of Guinea, by W. Bosman, 1705 >
 黒人たちはこの蜘蛛をアナンシと呼び、
 史上最初の人々はアナンシによって創造されたと
 信じている。

 listening in the evening to the folk stories of "Nancy"
 (the Spider Anansi)...
 < Warfare of Atlantic Africa 1500-1800,
 by John Kelly Thornton, 1999>
 晩には「ナンシー」(蜘蛛のアナンシー) の民話に
 耳を傾けていた。

カリブ海のアフリカ系の住民の間には、
蜘蛛を見ると金運が上がるという迷信があり、
これを信じている人々は
決して蜘蛛を殺さないのだという。
 「ナンシーの話 (Nancy story)」は、
一般名詞化して「民話、作り話、嘘」の
意味になっている。

 I hope you really like me and you ain't give me
 no nancy stories.
 < A quotation on Dictionary of Caribbean English
 Usage,
ed. by Richard Allsopp, 1996>
 お前はおれに惚れ込んでるもんだから、
 嘘もつけねえのさ。

 Ananse
 [18th c., from Akan "spider" that belongs to the Niger-Congo
  language family. This word has various spellings
 and pronunciations (Anancy, Nancy, etc..)]
 spider god, in Akan mythology; subsequently,
 playing a role in numerous folk tales
 in the West Indies, who is known as a trickster.

 Nancy story
 (probably used more common than Anancy story, now.)
 1. story of Ananse; Akan myth in which he plays.
 2. folk tale (especially related by the African-Caribbean.)
 3.( n-) lie, bullshit, etc


Thursday, April 20, 2006

nonplus

nonplus

 ラテン語で「勘弁してくれ (= [リアクションとして] 言うこと or 成すことはこれ以上ない)」といったことを指す non plus (No more!) から。元来、驚きで何もいえない状態。英語になったのは十六世紀末で、名詞では「茫然自失」の状態を指し、動詞もすぐに現れた。

Even Nebukadnezar would have found himself at a nonplus.
ネブカドネザルでさえも茫然自失の状態になってしまっていたことだろう。

My success had nonplussed him.
わたしの成功が彼を当惑させた。
nonplus
[16th century, from Latin non plus "no more (can be said or done).".]



Sunday, April 16, 2006

distinguish

distinguish

区別する、際だたせる。
「ついて (さして、特徴付けて) わける」こと。

 Old English did not distinguish between f and v.
 Due to the large number of words borrowed into
 Middle English from French, English, too,
 began to make the distinction.
 古英語には f と v の区別がなかった。
 中英語がフランス語から膨大な語彙を
 借用したことに伴い、英語でも
 区別されるようになったのである。

語源はラテン語「わける (distinguere)」で、
接頭辞 (dis-) は、分離の要素で
あとに続く (stinguere)」は
「つく、さす、おさえる」である。
この要素は、印欧祖語「さす、つく (steig-)」に遡り、
英単語では
 stick; sting; stag; etiquette, ticket; extinguish,
 instinct; tiger; instigate; steak; thistle...
などの根っこであり、 中でもイタリック語派の
「消す (extinguish)」と「本能 (instinct)」は
「区別する (distinguish)」と近縁である。
中英語期に初めて英語になったが、
当初借入されてできた動詞 (distinguen) は
定着せず、後に -ish の語尾で再構成された。
英語の接尾辞 (-ish) はフランス語の
動詞語根語尾 -iss- に対応し、起源はラテン語に遡る。
 (例: polish from F poliss-, stem of polir.)
十七世紀になると過去分詞 (distinguished) が
形容詞化して「有名な、格別の」などの意が
形成されていった。

 distinguish
 [16th c., from F distinguiss-, stem of
 distinguer, replacing ME distinguen; from OF
 from L distinguere "separate"; dis- "apart, off" &
 stinguere "prick; (perhaps, later sense) quench"
 whose derivation is PIE steig-, stegh "to stick,
 prick"; akin to distinct, extinguish, instinct, etc.
 The adj. distinguished was first recorded
 in the 17th c. and then it was making senses
 "famous, dignified." The suffix -ish comes via
 F. -iss- from L -isc-; equivalent to ME -en.]
 differentiate; charaterize; make prominet, etc..

Monday, April 10, 2006

papabile

papabile

教皇に選任されるにふさわしい、高官にふさわしい。
  (papable と二重語)
イタリア語からで、発音もイタリア語風。
名詞では、「次期教皇候補の枢機卿」

 After being papabile on two conclaves in
 1503, he was appointed papal legate
 in France for life.
 < Niccolo Machiavelli, The Prince. Translation and
  editorial by Cambridge University, 1988.
 (Biography of Georges Ambroise) >
 一五〇三年に二度のコンクラーヴェで教皇候補になった後、
 終生、フランスの教皇特使に任命された。

イタリア語で教皇は -- papa
-bile は、「出来る、可」
複数形 (papabili)は、英語でも用いることがある。

 papabili cardinals.
 教皇に選任されるに相応しい枢機卿たち。

 papabile
 [From I.; papa "pope" & -bile "-able, -ible";
 closely related to papable. See also papa.]
 1. (of a cardinal in the Catholic Church)
 suitable to be elected pope,
 2. fitted for high office.

 n.
 1. candidate for pope.
 2. candidate for a high official.


Sunday, April 09, 2006

Argus

Argus

厳重な見張人、アルゴス。
アルゴスはギリシャ神話の百眼の怪物。
「アルゴスの目をした (Argus-eyed)」といえば、
「油断がない、隙がない、注意深い」の意味である。
 ゼウスがイオに恋をすると、
妻のヘラはいつもどおりに嫉妬し、
イオを雌牛に変え、夫が近付けないように
百眼の怪物アルゴスを見張りに立てた。
アルゴスの形容辞は「千里眼、何でも見通すもの」である。
神話の作者によって異なるが、
頭の前後に眼がついていたともいわれているし、
体中に目があったともいわれている。
アルゴスを邪魔者として消し去ろうとしたゼウスは、
ヘルメスに怪物退治を命令する。

 Zeus therefore sent Hermes to rescue Io;
 Hermes lulled Argus to sleep by telling him stories,
 and then cut off his head -- hence, his title
 Argeiphontes, or "slayer of Argus."
 < Classical Mytholgy, by Mark. P. O. Morford &
 Robert J. Lenardon, 2003 >
 そこでゼウスはイオを救うためにヘルメスを送った。
 ヘルメスは夜伽話をしてアルゴスを寝付かせてから、
 その寝首を刈った。こうして、ヘルメスは
 アルゲイポンテス (アルゴスの退治者) の称号を得た。

言い伝えによると、死後、その無数の目は、
孔雀の羽根の模様になった。

 Argus
 [L from Grk ΑΡΓΟΣ.]
 1. pn. hundred-eyed monster, in Greek methology,
 who is sent to watch over Io, Zeus's lover,
 by Hera's order. Zeus sends Hermes
 to drive him away. After his death, his eyes
 transform into spots on the tail of a peacock.
 His epithet is Panoptes [pan- "all" & optic
 "seeing."]
 2. (also a-) watchful guardian.

Related Leaves
(words from Grk mythology -- Please search)
antaeas
areology


Friday, April 07, 2006

keiretsu

keiretsu

系列。
語源は日本語で、ローマ字風に読む。
複数形は -s を付ける場合と、付けない場合がある。

 After World War II, keiretsu were reformed from
 prewar economic conglomerates (zaibatsu)
 that were family controlled.
 < Neil Fligstein, The Architecture of Markets:
 An Economic Sociology of Twenty-First-Century
 Capitalism,
2001>
 第二次大戦後、戦前の親族支配による
 企業集団 (財閥) が改められて、系列ができた。

系列内では、子会社の全株、または、株の一部を
親会社が所有していて、米英でみられる
業務提携 (partnership or tie-up) と同様に思われるが、
系列はあくまでも縦の繋がりで、要するに、
子会社の独立性がないと考えられている。
従って、単なる株の持ち合いは
 horizontal keiretsu.
 水平系列。
と呼ばれ、縦割り系列 ( vertical keiretsu )とは
区別されることがある。株の持ち合いは、
乗っ取り対策になると同時に、不測の事態が
生じたときのグループ内の緊急支援を慣例化させている。
 (昨今、株の相互保有は株主資本の有効活用を
 阻害するという理由で、解消の方向にある。)
初出は一九六五年 (OED, draft entry, Dec., 2001)。
当初は外国語である旨を指して
イタリック体で記されていたが、
今日では、かなり定着していて、
通常どおりにタイプし、応用も行われている。

 See Ken Auletta "American Keiretsu"
 ケン・オーレッタ著『アメリカの系列』参照。

 keiretsu
 [20th c., from J.]
 1. Hierarchy of companies, originally in the economic
 world in Japan, in which a subcontractor is entirely
 or partly owned by its parent company.
 The parent company has duty for the growth of
 all the group. Somtimes distinguished as a
 vertical keiretsu.
 2. mutual shareholdings by Japanese companies.
 In this group, companies strongly cooperate one
 another with thier "main bank(s)," especially
 as to resist take-over bids, or when one of them
 needs the financial support. Somtimes distinguished
 as a horizontal keiretsu
 3. group like a keiretsu; system or cooperation like
 that of a keiretsu.


Thursday, April 06, 2006

miseducation

miseducation

悪い教育、間違った教育。

 Question: What do you think is responsible for
 race prejudice in the U.S.?
 Malcolm: Ignorance and greed. And a skillful
 designed program of miseducation
 that goes along with the American system
 of exploitation and oppression.
  If the entire American population properly
 educated,... I think many whites would be less
 racist in their feelings. Thwy would have more
 respect for the black man as a human being.
 < Malcom X Speaks: Selected Speeches and
 Statements,
ed. by George Breitman, 1965 >
 質問: 合衆国における人種偏見は何が原因だと
 思いますか。
 マルコム: 無知と欲望です。更に、開拓と圧政という
 アメリカ式システムを高揚させる、巧みに計画された
 間違った教育プログラムです。
  もしも全アメリカ国民がまっとうな教育を
 受けていたら・・・ 多くの白人の
 感情的な人種差別は薄れることでしょう。
 彼らは黒人を人間として尊重するようになるでしょう。

初出は十七世紀。
最初期のスペリングは -- mis-education
動詞は -- miseducate
形容詞は -- miseducated

 miseducation
 [17th c., mis- & education;
 mis- means "wrong, bad, or faulty."]
 wrong, bad, or faulty education.

Wednesday, April 05, 2006

plurabilities

plurabilities

plurability -- その複数形
出自はジョイスの『フィネガンズウェイク』百四頁二行目。
多様性 (plurality) に可 (able) がはめこまれたもの。
 (a plurality of cultures = 文化の多様性。)

 In the name of Annah the Allmaziful, the Everliving,
 the Bringer of Plurabilities...
 < James Joyce, Finnegans Wake, 1939 >
 永久不死の多元可性の担い手、全愛故知のアナー
 母神の御名において・・・
 (annotations:
 Annah = Allah & ana (Turk. "mother")
 Allmaziful = almighty & all merciful & mazi (Turk. "old times") --
  「全知全能」に「昔 (は)」を忍ばせているから、
  一種の矛盾になっているが、欧米で主流の宗教史観には
  むしろ合致しているのだろう。因みにコーランや
  ムスリムの書の英訳版の書き出しに用いられる定型句は
   In the name of Allah, the Most Merciful
   and the Most Compassionate...
   慈悲深き慈愛あまねく神の御名において・・・
  である。ジョイスの文はパロディー。
  アナーについて、Allmaziful / Everliving / Bringer of Plurabilities
  と三つ書いてあるから、三位一体を意識させようと
  しているのかもしれない。)


この単語によって、「女の数だけ世界がある」と
作者はいいたかったのかもしれない。

 plurabilities
 [Coined in the 20th c., by J. Joyce in his work Finnegans Wake,
 and probably used in it only. From plurality & -able;
 related to plural.]
 n. pl. capacity to make plurality or pluralism
 one after another, or from generation to generation.

Tuesday, April 04, 2006

cupidity

cupidity

金銭欲、欲望、欲求。

 Did the third tradition, the tradition of liberalism
 based on responsibility rather than cupidity, also
 survive?
 第三の伝統、即ち、欲求よりも責任に基礎を置く
 リベラリズムの伝統は、尚も存続し得たのだろうか。

ラテン語起源で、神話の「キューピッド」や
教会用語「色欲、肉欲 (concupiscence)」と同系。
もともとのラテン語動詞「欲する」は -- cupere

 cupidity
 [ME via F from L cupiditas from v. cupere "desire";
 akin to Cupid (L Cupido ) & concupiscence
 (L concupiscentia )]
 avarice; greed.

Monday, April 03, 2006

Rubenseque

Rubenseque

「アラブ風の」は -- Arabesque
「暗い洞窟の中のような」は -- grotesque
「日本風の」は -- Japanesque
「ローマ風の」は -- Romanesque
従って、「ルーベンス風の」は -- Rubenseque
ルーベンス風とは、「丸みを帯びた、肉感的な」もの。
フランドルの画家ルーベンスの作風から生まれた単語。

 Hence, the glorious fat female figures from the caves of
 Ice Age France -- the vast breasts and
 the mountainous thighs that suggest
 infinite resources of power and generation,
 the Goddess.
 < Michael Poynder, The Lost Magic of Christianity:
 Celtic Essence Connections,
1997 >
 こうして、フランスの氷河期の洞窟から出土した
 優美にまるまると太ったルーベンス風の女性の姿 --
 力と生成の無限の源であることを暗示している
 巨大な胸と肥え太った太股は、
 女神のものになったのである。

 Rubenseque
 [20th c. After a Flemish painter Peter Paul Rubens
 (1577-1640); -esque means "in the style of."]
 rounded; voluptuous; in the style of Rubens,
 suggestive of his work; of or relating to him.

Sunday, April 02, 2006

Prakrit

Prakrit

プラークリット語。
西洋の典礼言語がラテン語で、
中世の話し言葉になったのが俗ラテン語なら、
インドでは、梵語が典礼言語で、
世間の話し言葉がプラークリット語である。
ヒンズー教用語プラクリティ「根元的本質」と同系。
プラークリット語には様々な方言があり、
英語では複数形で表現することもある。

 Languages can influence their parent languages,
 if those languages survive alongside them.
 For example, Sanskrit has been somewhat
 influenced by its later relatives, the Prakrits.
 親言語と共に存続しているなら、
 派生した方の言語が親言語に影響することもある。
 たとえば梵語は、後に出来たプラークリット語
 諸方言の影響を幾ばくか受けていたのである。

サンスクリットの語源は「洗練された」であるが、
プラークリットは「ありのままの、自然な」が源である。

 Prakrit
 [18th c., Skt prakrta "natural, original."]
 a vernacular speech (or the spoken languages)
  in the ancient and medieval India; any or all of
 the Indo-Aryan languages or dialects
 other than Sanskrit.

Saturday, April 01, 2006

edacious

edacious

食欲旺盛な、貪欲な、食に関する

 All vanished now, to the last stone of it, long since;
 swallowed in the depths of the edacious Time.
 < Thomas Carlyle (1795-1881) , Historical Essays >
 とうの昔に、すべては最後の石ひとつに至るまで
 跡形もなく消え去った。貪欲な時の深淵に
 呑み込まれてしまったのである。

ラテン語の「食べる」から。
同系の語に「食用の、食べられる (edible)」がある。

 edacious
 [18th c., from L edac-, edax from edere "eat."]
 1. voracious.
 2. of or relating to eating.

食べ物に関する言葉
Tempus edax rerum

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