Tuesday, September 25, 2012

印欧祖語の格活用形について

He - his - him who - whose - whom など、現代英語は代名詞では三種類、一般名詞や固有名詞では、 world - world’s / David Copperfield - David Copperfield’s など二種類の格活用形がある。語順の固定化と前置詞の発達によって現代英語ではほとんど失われているが、屈折語と呼ばれる印欧諸語の名詞・形容詞、あるいは、冠詞 ・指示詞や代名詞には格活用があり、十一世紀のノルマン人侵攻以前の英語、即ち、古英語には主格、属格、対格、与格、具格といった五種類の格活用形があった。ちなみに数は基本的に二種類で、単数、複数、そして、性は男性、中性、女性であった。

 更に遡って印欧祖語をみると、格活用形の数は八種類であったとされている主格、属格、対格、与格、奪格、具格、処格 (位格)、呼格である。ちなみに数は単数、双数。複数、性は男性、中性、女性であった。

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