Thursday, July 21, 2011

aegis

aegis

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1704 "goatskin shield or armor made by Hephaestus, the god of forging, and owned by his father Zeus (he gave it to his daughter Athena, the goddess of tactics) in Greek mythology."
1793 "protection; (tactical, financial, or spiritual) support."

ETYMOLOGY
Origin uncertain. Via Latin, from Greek aigis (αιγις), probably meaning "windstorm" or "shield of cloud"; in general, however, it is believed that aigis may have meant "goatskin, something to protect which is made of goatskin," & related to aix (αιξ) "goat."
NOTE: Zeus literally meant "sky or heaven." Aigiokhos (Αιγιοχοϛ) "aegis-bearing" is one of Homeric epithets for Zeus. Hence, Zeus Aigiokhos literally meant "Sky, the bearer of the shield of cloud." When the sky is shielded with thick clouds, the wind blows strong.
------------------------------------ 言葉の遺伝子 ---

 アイギスは、ギリシャ神話で、ヘパイストスが作り、ゼウスが持っていた山羊革の武具である。ゼウスはそれを娘の戦術の女神アテナに与えた。ペルセウス (Perseus) は女怪物メドゥーサ (Medusa) を退治したあと、その首を持ってアテネに帰郷し、アテネの守備女神であるアテナに捧げた。メドゥーサの目は死してもなお魔力を遺していて、目が合った相手を石にしてしまうのだが、アテナはその首を武具アイギスに取り付けて、防御力を高めた。
 古典ギリシャ語の aigis は、おそらく「暴風」を意味していたのだろう。ただ、ゼウスの形容辞のひとつにアイギオコスがあって、「雲の盾を持つ (者)」と解釈されている。空が雲に覆い隠されると風は強く吹く。古代ギリシャ人は、雲を天 (= 主神) の盾、稲妻を矛と見立てていたのだろう。ゼウスは天 (てん、あま、そら) の意味とされている。
 一般的には、 aigis は、「山羊革、山羊革でできた武具」を意味したのだろうと思われている。武具が盾なのか鎧なのか言い伝えによりまちまちである。山羊革というのはおそらく、青銅の武器の突きくらいは通さないくらい丈夫なものなのだろう。
 神話から、aegis は「護るもの (こと)、サポートするもの (こと)」の意味になった。
Under the aegis of the Medici, Galileo developed the telescope safe from papal interference.
メディチ家の庇護のもと、ガリレオは教皇の干渉を免れながら望遠鏡を開発した。
 アイギスは英語読みするとイージスであり、米海軍が導入した防衛システムの名称 (Aegis Combat System) にこの単語は使用されている。このシステムを組み入れた軍艦をイージス艦 (aegis cruiser / aegis destroyer) と呼び、今では日本の海上自衛隊をはじめとして、複数の国が実際に配備している。イージス艦は高性能のレーダーや解析コンピュータを積んでいて、敵機や敵ミサイルなどを迎撃する対空ミサイルを備えている。
 山羊革説が正しいとすると、印欧祖語の語根は *aig- 「やぎ」だが、現代英語に同系語は見つからない。

ギリシャ神話

アイギス

Greek mythology

イージス艦

aegis cruiser

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