指

指は手編であるから当初は手の指のみを指したものか。食指は「人差し指」のこと。親指は巨擘 (キョハク) や拇 (ボ)という。旨は、氏と日 (器にものがあることを示す字) から成り、儀礼で用いた器の肉を「食する・味わう」こと。脂や嗜は「うまい」を指すこの旨から出来ている。氏は象形で「肉切り包丁」のこと。共餐に与ったのは、氏族であったことから、氏の今日の義ができた。

　食指が動くは『春秋左伝』にある故事から。鄭の子公は人差し指が動くのを見て「ごちそうにありつける」といったのだという。

→体の部位に関わりのある言葉
→digit