ユーロフォリアとは、 ユーロ (euro) と「高揚感」を指す euphoria を合わせて作った鞄語である。「ユーロ統合の高揚感」を意味する。統一通貨ユーロが道入されたのは一九九九年一月一日であった。当時、通貨が統一されたことによって、欧州の未来は薔薇色とされていた。英語 euphoria はギリシャ語由来の単語である。
ユーフォリアというと、米国の著名なヴァリュー投資家ジョン・テンブルトン (John Templeton) の相場格言を思い出す。
Bull-markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism, and die on euphoria.
強気の相場は悲観論に生まれ、懐疑に育ち、楽観論で成熟して、高揚感で死ぬ。
今はユーロフォリアどころかユーロフォビア (Europhobia) だと言われる。 r と b の違いにすぎないが、意味は正反対。ギリシャ語に由来する phobia は「恐怖症、嫌悪」を意味し、たとえばギリシャ語の「蜘蛛」を指す arakhne と合わせると arachnophobia となり、「蜘蛛恐怖症」の意味となる。従って、ユーロフォビアはヨーロッパのパニック的な経済危機を指す。
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