おいてけぼり
おいてけぼり、または、おいてきぼりは、置き去りにされること。江戸本所 (現東京都墨田区) の七不思のひとつに数えられている錦糸町を舞台にした怪談「置行堀」からとされている。錦糸町界隈の堀には、釣り人が釣った魚を「おいてけ、おいてけ」とせがむ妖怪がいたという。この妖怪は、話し手によって、化け猫であったり、化け狸であったりした。また、河童だという説もあった。
「おいてけぼりをくらった」などと使うが、この語源説では、取り残される者が釣られた魚ということだから、いまひとつしっくりこない。しかし、落語などを通じて、洒落として使用されるようになり、それが語源になったのだろう。
本所七不思議は、時代・編者によって、七つの話が異なるようで、七不思議とは言いつつ、現代に伝わる七不思議は七つ以上ある。
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江戸の怪談
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