Tuesday, April 09, 2013

crystal-gaze

crystal-gaze は、字面では、「水晶 () をじっと見つめる」ことで、魔術用語。水晶は未来や遠隔地で起きている出来事を投影する。あるいは、投影すると古来より信じられている。水晶占い (crystal gazing) は専門用語で crystallomancy という。動詞 (crustal-gaze) は意外に新しく、印刷物に現れるようになったのは二十世紀の初頭から。 crystal はラテン系の単語だが、 gaze は古ノルド語との関係が指摘されている。

 水晶は、日本語では見てのとおり、の字を用いて表す。水のように透明な鉱物である水晶は古代より人々を魅了してきた。仏教では精神の働きである五蘊を象徴し、キリスト教では、神の光の世界を象徴する。

 シェイクスピアは『ヴィーナスとアドニス (Venus & Adonis)』に次のようで使っている。
Her eye seene in the teares, teares in her eye,
Both christals, where they viewd ech others sorrow.
涙に濡れる彼女の瞳、瞳の中の涙、
一対のクリスタル、お互いの悲しみを見つめ合う。    
 透明さを強調するのに  ---  as clear as crystal --- 水晶のように透明なという慣用句が英語にはある。

 酸化した鉛をガラスに含有させるとクリスタルガラスができるが、このクリスタルは色を指し、「透明な、透明度がきわめて高い」の意味。

 水晶はまた、半導体の性質を有していて、クォーツ (quartz) または、石英とも呼ばれている。

crystal-gaze
verb (magical or division term) to look into a crystal ball with concentration in order to see distant happenings; to predict the future by looking into a crystal ball.”
[20th c.; crystal + gaze]

鉱物に言及した投稿

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