おそらくヨーロッパには、今となっては知られざる諸民族が暮らしていたのだが、バスク人はその中で生き残った民族のひとつなのであろう。紀元前三〇〇〇年代 (?) から印欧諸語を話す諸民族がじょじょに移住してきて、ケルト、ロマンス、ゲルマン、ギリシャ、アルバニア、スラブ、バルトといった印欧族が、ヨーロッパのほぼ全域を支配していくようになっていく。有史以降はフン族やイスラム勢などの侵入もあるが、基本的に、ヨーロッパは印欧諸族同士が、異なる民族間や、政治・宗教思想間で、互いに争い、土地や覇権を奪い合う歴史を作った。先住民は占領・同化の末にほとんどいなくなった。
バスクに言及した投稿
→バスクの始祖 (坂口安吾の小説より)
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