Tuesday, March 18, 2014

国境のない世界はありえるだろうか

領土問題に関しては、クリミアより足元の尖閣を見てみなければなるまい。

尖閣諸島がもし無人でなくて、人が住んでいたら、その人が何人であるかによって、どの国に属するかが自動的に決まる。

日本語を話す日本人が住んでいたら、尖閣は日本になる。

中国語を話す中国人なら、「这里是中国」、即ち、「ここ中国あるよ」ということになる。

尖閣諸島が無人なので、問題がややこしくなっている。ただ、無人であっても、所有権は日本人が握っているようなので、日本の領土といって良いのだろう。

歴史を振り返ってみると、ユーラシア大陸とサハラ以北のアフリカ、その周辺の島々、及び、欧州列強が「開拓した新世界」や、近代以降の全世界では、ほとんどの場合、「土地は勝ってぶんどった方のもの」であり、それが「常識」であった。

一九四一年の大西洋憲章の下、まず英米が率先して領土の拡張はもうやめようということになり、二十一世紀になってやっと殺し合いによる領土の奪い合いが目に見えて減っているのだから、世界は少し住みやすくなった、といえるのかもしれない。

ヨーロッパで国境線が薄くなったり、消えたりしているが、世界が欧州化して、政治的な意味での国境はなくなればよいのに、と思う。

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