Thursday, October 05, 2006

parody

parody

 「滑稽な模倣、捩り、パロディー (a humorous imitation or spoof)」は、十六世紀末に刊行されたジョンソンの著作に、ラテン語から借用された初出例がある。以来、様々な統語が成され、フレーズ、詩、歌、劇、オペラ、映画、ドラマ、キャラクター、実在の人物、実話、絵画、音楽、家具、理想、哲学、宗教などについていうが、要するに、上手下手はともかくして、作為によっておかしみを醸し出すように模倣されたものをいう。para- は、「比する、平行している (beside; parallel to)」で、ode はそもそも「詩歌 (a poem or song)」であるから、ギリシャ語の原義は「詩歌に平行・並列の (もの)」である。(→屈折文法語では、冠詞と結びついた形容詞は名詞化する法則がある)


The terms parody and satire are sometimes, though incorrectly, used synonymously.
パロディーと諷刺は、正しいとはいえないが、時には類語として扱われている。

a parody of a parody.
捩りの捩り。


 十九世紀から発生した意味に、「下手な真似、形だけの模造品 (a feeble imitation)」がある。


a terrible parody of the Beatles song...
ビートルズの歌のとんでもないパクリ。


 melody と異なり、parody は十八世紀に動詞化して「模倣する、捩る、真似する (to make a parody or imitation of)」の意味となった。


Aristophanes parodied Euripides.
アリストファネスはエウリピデスを模倣した。


 パロディーを作る人を parodist というが、これは十八世紀にフランス語から借用されたものである。

parody
[16th c.: first recorded in Ben Johnson's Every Man in His Homour (published, 1598), borrowed from Latin, borrowed from Greek paroidia "burlesque poem or song" . Learn more at para- & ode.]

No comments:

Amazon Widget

『英語語源物語』購読

メルマガ購読・解除
 

Subscribe to LIFE IS A JOKE

メルマガ購読・解除