Friday, March 10, 2006

germane

germane

適切な、密接な (関係がある)
シェークスピアは
 「近親の、
  血がつながっているので似ている」
で用いた。

 Wert thou a leopard, thou wert germane to
 the lion and the spots of thy kindred were jurors on
 thy life: all thy safety were remotion and thy
 defence absence.
 < W. Shakespeare, Timon of Athens 4:3 (1607?) >
 おぬしが豹なら、獅子とは親戚だから、
 その斑点 (けがれ) が生き様の証言者。おぬしの安全は
 遥か彼方にあり、防護は不在だ。
 (テキストによっては、german とも綴られている)

この単語はラテン語で「芽、蕾」のことであったが、
エリザベス朝以前から、「近親の、血族の (german)
同じ両親 (祖父母) から生まれた」で使用されはじめ、
おそらく、全体の母音推移の影響で、
第二母音が変化し (-man → -mane)、
その後、german と germane は別語として
認識されるようになり、成立したのだろう。
両語の使い分けが定着したのは、
十九世紀前半からである。
german は、後続形容詞で、
 brother german (同じ両親の兄 or 弟)
 cousin german (同じ祖父母を持ついとこ)
のように、今日でもたまに使われている。
語源となっているラテン語では
 「兄 (弟、姉、または、妹) の」
または、
 「生粋の、本物の」
を指していたが、一本の草木の芽からは、
みな同じような花が咲くという連想からかもしれない。
後者の意味は
 「まじりけがない」
というニュアンスからだろう。
ちなみにラテン語では「兄、または、弟」を
 germanus
「姉、または、妹」を
 germana
という。
動詞 (germinate) は「芽を出す、発芽させる」こと。
「ドイツ人、ゲルマン人 (German)」は、
ケルト語が起源であるとされるから、

 The word German is not germane to the word german.

である。

germane
 [17th c. german "having both parents the same,
 or both grandparents the same on one side"
  from L. germanus "of brother or sister; real, genuine"
 whose earlier sense is a "bud or sprout."
 See germinate.]
 closely related; fitting.

Abbreviations

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