Tuesday, September 20, 2016

amethyst

amethyst

amethyst は「紫水晶、アメジスト」
紫色の宝石で、二月の誕生石。
語源はギリシャ語「酔わず」から。
a-
は否定辞で、
-methyst
は「酔っている」

古典ギリシャ語 methy 「ワイン」は
印欧祖語 *medhu 「蜂蜜、蜂蜜酒」から。
この祖語は mead の語源。

話は言い伝えによって様々だが、
ギリシャ神話のアメシストは、
ディオニューソスに恋される、あるいは、
この酒の神に襲われる娘。

恋される方の話はこうだ。

ディオニューソスは酒を飲んで
日々きままに暮らしていたが、あるとき、
アルテミスの社の巫女のアメシストに恋をした。
処女の月の女神は嫉妬してアメシストを
白い石にしてしまった。ディオニューソスは
石になってしまった娘を哀れんで、
葡萄酒色の涙をはらはらと流した。
涙は頬を伝って流れ落ち、石に滴り落ちた。
石の色はみるみる赤くなっていった。

古代のローマ人は、紫水晶で
盃を作って酒を酌み交わした。
その器で飲めば、悪酔いしない、
と彼らは信じていた。

中世のヨーロッパでは奥さま方に
御守として人気であった。
アメジストを身に着けておくと、
亭主の悪酔いがなくなり、その結果、
殴られることもなくなる、
と信じていたためである。

いつの頃からか、「酒に酔わない」が、
「恋にも酔わない」になった。
この石を身に着けていれば、
我を忘れて熱中することはないから、
不倫もありえないこととなった。
いつしかこの石は深い愛の印となった。

amethyst
Middle English, “purple or violet quartz considered as a gem; color of this stone,“ from Latin, from Ancient Greek ἀµέθυστος (ἀ- “not” + -µέθυστος “intoxicated,” verbal adjective of µεθύσκειν “to intoxicate,” made up of µέθυ “wine.”)
     PIE *médhu “honey, mead”; this is the source of mead.

     The amethyst was believed to have the magic power in the Ancient & Middle Ages of the Western countries, that could save a drinker’s soul. Amethyst items such as a cup, amulet, earring, etc. were considered to keep out of intoxication. Now, this gem is the birthstone of February & the symbol of deep love.

mead


No comments:

Amazon Widget

『英語語源物語』購読

メルマガ購読・解除
 

Subscribe to LIFE IS A JOKE

メルマガ購読・解除