Friday, June 21, 2013

feet of clay

土の足 (feet of clay) は『聖書』中の「ダニエルの書」の第二章第三十三節にあるフレーズ。

 バビロニアの王ネブカドネザル (Nebuchadnezzar) の夢の中に出て来た像は、頭が純金、胸や腕は銀、腹や太腿は真鍮 (brass, in KJV)(太腿の下の) 脚は鉄、足は鉄と土で出来ている。ダニエルはネブカドネザルの夢は神が未来を示したものだと明言して解説を加える。

 ネブカドネザルの帝国は純金であるが、いずれ滅びる。その後、より劣った国が興るが、これも滅びる。その後、真鍮の国が興て滅び、第四の鉄の国が興て滅びる。第四の国には鉄の強さもあるが、結局は滅びる。最後に鉄と土で出来た国が興る。その国には鉄の強さもあるが、土の脆さもある。そして、像は崩れ去る。つまり、人間の建てたいずれの国もみな滅び去り、そして、神の王国が建ってとこしえに続く。

 ダニエルの預言は様々に解釈されているが、一般に feet of clay / limb of clay は、「利点でもある (ように思われる) 弱点」のように定義されている。しかしその一方で、慣用句のアキレス腱 (Achilles’ heel) と同様に単に「弱点、弱さ、脆さ」を指すこともある。
We all have feet of clay. We all falter when we succumb to the sin of pride...
私たちはみんな弱点を有している。よろめいて、自尊心から生じるまちがいに屈してしまう。 
We have all feet of clay, women as well as men...
女性も男性と同様に脆さがある。

feet of clay / limb of clay
idiom “fragility, weak point (supposedly having merit)”
[19th century, from 1611 KJV's Daniel 2:33: “his feet part of iron and part of clay.”]
中世の終末論 (アルヴァルスによるダニエル書解釈)


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