black and blue
「くろとあお」は、殴られてできる痣。
「痣ができるほど」
(例: They beat him black and blue.
彼らは彼をぼこぼこにやっつけた。)
「痣だらけの」
(black and blue pawns.
あざだらけの手下ども。)
もともとの中英語期の語形は
blak and bla / blak and blo
このうしろの bla や blo は
blue ではなく、 blae だったのだと言う。
今となっては、かろうじて方言として
生き残っているこの blae は、
ノルド語由来で、「ダークブルー」
乃至、内出血した肌の色などを指していた。
同系のドイツ語はロマンス諸語に
取り入れられ、例えば、フランス語 bleu を
つくったが、このフランス語は
英語 blue の語源。つまり、
ブリテン島には二種類の「あお」があったのだ。
ブリテン島には二種類の「あお」があったのだ。
バイキングがかつてもたらした
blo や bla (blae) と、その後、
ノルマン人がもたらした blue である。
前者は後者が入って来ても、
十六世紀まで通用していた。
その後、blae やその転訛形は、
南部やミッドランドから消え去り、
北部イングランドや
スコットランドで方言として
遺るのみとなった。
OED は
「廃用、スコットランドと北部の方言」
との但し書きを付けて、
blae の項目を設けている。
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PHRASE HISTORY
Middle English blak and bla: bla (blo, blae, etc.) was adopted from Old Norse blá “dark blue, livid,” which has the same origin of blue. The phrase, for example, is used as: to beat black and blue “to bruise roughly.”
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